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"雰囲気読書家、烏屋茶房の今日の一冊 #1"

10/19/2018

 


台風が連れてきた暑さもおさまり、朝晩だけでなく昼もすずしく、過ごしやすくなってきました。
秋です、秋といえば読書です。そんな私は烏屋茶房です。

さて、私烏屋茶房は"文学少女インセイン"であったり、とある文学少女の楽曲であったりと、文学や小説をモチーフにした作品を出していることもあり、文豪みたいな気難しい人であるとイメージされている方も多かったりします。イベントで実際にお会いすると「もっと気難しくて怖い人だと思った。」なんて言われることも多いです。しかし、実際全然そんなこともない単なる引っ込み思案男であるわけです。

それに付随して、読書家、というイメージを持っていらっしゃる方もいたりしますが、そうでもなかったりするのです。そんな私が今日の一冊なんてできるのか?というところではありますが、小説に限らず漫画や評論集などなど、様々な本のことを思い返したり、またこれから読んだりして皆さんにおすすめしていければと思う次第です。

初回ということもあり枕も長くなってしまいましたが、今日皆さんにおすすめしたい一冊はこちら。
​
​

「自転車日記」夏目漱石

​皆様おなじみ、文豪といえばこの人、夏目漱石。俯瞰的な視点から人間模様を描いた大作家です。その大らかな雰囲気を漂わせる作風とは裏腹に、文学にも科学的で絶対的な正しさを求めようとした人でもあります。
…というように、いわゆる文豪そのひとの説明や、作品の解説・評論を前にすると難しそう、とかとっつきにくそう、と感じるかもしれないんですが、その印象を壊してくれるのがこの「自転車日記」という作品です。

この作品はタイトルに有る通りイギリス留学時代に漱石自身が実際に体験した、自転車にまつわる出来事を元にした作品です。
イギリス留学時代、部屋に引きこもっていることを心配した下宿のお婆さんに自転車をすすめられて、漱石がしぶしぶ自転車の練習をするお話です。漱石はこの作品の中で、"自転車に乗るべく否自転車より落るべく"と表現するように、自転車に乗るのがめちゃくちゃに下手だったのです。
そんな漱石のどったんばったんな自転車騒動を、面白おかしく書き記したのがこの「自転車日記」です。短編なので気楽に読めるので、ぜひ読んでみてください!

文豪作品といてども小説は小説です。身構えすぎずに面白そう!という目線から読んで見ると、全然読みやすかったり、より心に響いたりするのではないかなと思います。そうして読後に残った感覚から、ああ、この作品は名作と言われるわけだ、と実感できるときも多々あります。

秋も深まる10月の初め、文豪作品アレルギーを「自転車日記」で打ち破って、いろいろな過去の名作の世界に足を踏み入れるのも良いのではないでしょうか?

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